1986-10-01から1ヶ月間の記事一覧

十月

▼ずっと空高く敵機らしいものが爆音も遠く聞こえてくる程度で、住民はこともなげに仰ぎ見ていたに過ぎない。つゆさら爆弾投下の危険を慮る気はせずに興味深げだった。 ▼商店は軒を並べてひっそり、売るものも控え目で、戸で仕切って入口を狭くし、何か別なも…

十月

礼節は秋のいましめのみならず 威信地に堕つ仲間との飯を食う 内外に国際感覚あぶり出し 圧勝の空気枕がふと抜ける すすき穂のゆれ何げなく同じたり 曲り角われを見つけた振りをする 変わらない遊戯子供よ大人だって どうして楽になったかと眼を開ける 多数…

五二三号(昭和六十一年10月号)

題字 斎藤昌三 表紙 秋みつけた 石曽根隆実 カット 丸山太郎あの頃スケッチ 節秀夫 (1) 狂歌探訪余話(五) 浅岡修一 (5) 浜田義一郎先生の思い出 俳句第二芸術論再考(一) 田畑伯史 (9) 川柳に現われぬ方言(二) 魚沢白骨 (11) 柳多留廿七篇…