1986-10-25 十月 月々の句 礼節は秋のいましめのみならず 威信地に堕つ仲間との飯を食う 内外に国際感覚あぶり出し 圧勝の空気枕がふと抜ける すすき穂のゆれ何げなく同じたり 曲り角われを見つけた振りをする 変わらない遊戯子供よ大人だって どうして楽になったかと眼を開ける 多数おろおろと見せたくはない動悸 眼前に先ず払うべき雲がある