1974-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

△宿屋の名がそれとわかる浴衣を私たちは着込んで、まだ陽ざしの暑いさなか、屋形船に乗り合わせた。とても行かれそうもない忙しい日々を送っている身が、みんなに片押しに押される恰好で、無理強いに岐阜へやって来た。七月のとある日のこと。 △長良川の水が…

七月

ふと朝の目覚めの早さ語り合い くたびれた籐椅子だからわれを埋めて 闘いはこれからという顔を覚え 黙ろうとしないのはひとの貌なのだ 置いて行かれそうで蒼い空がある 美しい記事に救われてそして寢る 寝る前の星との対話いつとなく むき出しの声をいま聞く…

三七六号(昭和四十九年7月号)

題字・斎藤昌三 え・いしぞねなおえ抹茶とコーヒーの味覚 東野大八 雑詠 大空 石曾根民郎選 【私の川柳観 八坂俊生】 柳多留二篇輪講(三七)