七月

   ふと朝の目覚めの早さ語り合い


   くたびれた籐椅子だからわれを埋めて


   闘いはこれからという顔を覚え


   黙ろうとしないのはひとの貌なのだ


   置いて行かれそうで蒼い空がある


   美しい記事に救われてそして寢る


   寝る前の星との対話いつとなく


   むき出しの声をいま聞くはげしきか


   それで通る世のなか代り映えという


   戻り道にならないにしろまっすぐで