1963-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▽大阪へ行くのである。せかせかと松本駅を発つとき、きようは日本アルプスが曇つていた。木曽路を過ぎるとき、しみじみとしたおももちで雨が煙つて来た。ひとりの旅人を感じた。 ▽車中、「番傘」七月号を読む。「苦楽帖」で岸本水府さんが(私の肉筆句集)の…

七月

旅人として濡れ給いどじよう汁 どじよう汁名あるひと名をかくし得て ゆくすえをゆだねる膝かどじよう汁 やすらぎのひと知れずこそどじよう汁 どじよう汁遠くに雨を煙らせる 小娘の帳場にしずむどじよう汁 どじよう汁ふるき名残りをくぐりゆく のぞみ持つ顔て…

二四六号

題字・斎藤昌三 表紙・丸山太郎 古川柳の構成 山村祐 柳多留初篇輪講(九) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 江戸(柳語雑考) 花咲一男 【木村捨三先生の霊前に】 古川柳関係記事掲載目録2 古川柳信濃めぐり(七) 石曽根民郎 【−一日一話風に−八月…