1963-07-01 七月 月々の句 旅人として濡れ給いどじよう汁 どじよう汁名あるひと名をかくし得て ゆくすえをゆだねる膝かどじよう汁 やすらぎのひと知れずこそどじよう汁 どじよう汁遠くに雨を煙らせる 小娘の帳場にしずむどじよう汁 どじよう汁ふるき名残りをくぐりゆく のぞみ持つ顔てらてらとどじよう汁 どじよう汁うす暗がりを目に乗せて