1982-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七月

▼心待ちにしていて、昨夜は眠れなかったなどとは言わない。みんな約束した場所に来合わせ、朝の挨拶が始まる。自動車が二台、何となくそれぞれに分乗して出掛ける。快晴、北アルプスは毅然として前方にある。 ▼川柳を共にする老人たちのグループ。毎月一回の…

七月

玩具のピストル自分のために購う 時効の手筈に動き出す蝸牛 鉛筆が削られてゆく貧乏ゆすり 人生の裏がそうさせ血糊ふく 重からぬつづらを撫ぜて落ち付くよ 署名簿に甲斐止めたく吹き溜まり 縄ばしごするする消えるまでの問い 悟りとは遠きや暮らし前にする …

四七二号(昭和五十七年7月号)

題字・斎藤昌三 表紙・石曽根正勝 カット・丸山太郎「住めばわが町」覚え書 石川一郎 (1) 川柳越後志(四十一) 西原亮 (6) 【四、下越篇[新発田町]】 仇討男 堀部安兵衛 川柳人過去帳(十六) 奥津啓一朗 (14) 雑詠「大空」 石曽根民郎選 (1…