1982-07-25 七月 月々の句 玩具のピストル自分のために購う 時効の手筈に動き出す蝸牛 鉛筆が削られてゆく貧乏ゆすり 人生の裏がそうさせ血糊ふく 重からぬつづらを撫ぜて落ち付くよ 署名簿に甲斐止めたく吹き溜まり 縄ばしごするする消えるまでの問い 悟りとは遠きや暮らし前にする やがて立つべき渕なるに今日を持ち