1970-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月

▽寒くなると億劫になって家に閉じこもりがちになる。事務所と工場を往復することで、ちょっとした運動をしているから、からだを全然うごかさないわけではない。でも外の風に逢うのも健康的によいことは百も承知で、朝の散歩はこちらで遠慮してしまい、仕事が…

十一月

僥倖のすりぬけてゆく霧のゆくえ 弔花ひたすらな媚びお前も生きてる 脱ぎすてしぬくみ目にある夜の終り 冬のビールのわがままな眸がわらう いとおしくわれより先きの吐息して 肌を遠くに忘れ白き夜の果て 欲望を涸らし手錠も従いてゆく なまめかんとして恥じ…

三三二号(昭和四十五年11月号)

題字・斎藤昌三 「山彦」評 詩人の寂しさを歌う 江端良三 信州うそくらぶ設立顚末記 所典夫 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留初篇輪講(八九) 句会報