1997-08-01 八月 月々の句 こおろぎの身の上ばなしいち早く夏負けに心安けく齢洗う老病につなぐゆかりのひとり舞古患えば老いの口添えからまして短にして小の兼ね合いまだ生きる自らを養うほどの力水あやしげに杖を気品として見るかワンテンポ遅れながらも気のおごりこの自分に怖れをなして漕いでゆく物盗りの乱あさましく開化する