1981-09-25 九月 月々の句 一管の笛に託していまも消えず 訊くとなくいつか身につき目のあたり いさぎよく胸に描かせはぐれ鳥 年甲斐もなきはしたなさよごれたる 分け入って老いの好奇の物惜しみ はたと膝打つ間抜けさを責めてない 順応のかたちでとどく薄明かり さし当たり濡れ手拭の舌足らず 生きの綾語るべく酒驕らずに