1978-07-01 七月 月々の句 試験管いのちの神秘寄る辺あれ 避暑に来てあつかましくも世を嘆く 大物の名に草臥れて夏の暑さ 沈むもの沈めてひとり語るのみ 頑なの解けぬ愚かさ目の前に 消えてゆく人ありやがておちつくか 言い分を聞くともなしによりかかり 仕合せとあとから気付く日の甘き 嬉しい話は短かくキチンとはまる ふと足とめていて安けさが自分にも