1992-02-01 二月 月々の句 沈黙は億で周りのうからやから出土瓦民の煙も究めてく晩鐘を掴【旧字】まんとしていのち抱く見てくれのさもしさだけに洗おうよ生き骨のつぶやきならんそのしじまいとおしくかろき鼾の言いたげに八十と九十が縋る話の種順応に老いの稼ぎの一枚脱ぐ岳人の陽焼け雪やけ相和せば山国に覚め生きかたをひとつ乾す