1960-11-01 十一月 月々の句 酔えばかなしきうた聞かす老い給い 見えぬ炎人生きるとき頬を照らし 警棒のよごれひた〱時動く 代議士の目方へ国の軽からず 党と党合わない道で肩いからし 話し合い傷拭く顔に乗つてきた 東北への旅 国なまり聞きほぐす目と親しまれ 松島にまかす詩心のおのがじし 瑞巌寺潮香の暇もありとせん 東北の酒よ追われる身でなしに