九月

   誰遅れまいとその顔並べたか


   考えの違う流れが時を孕み


   太り過ぎ食欲はまだ黙らない


   うっすらと伸びた髭だがどう見てる


   ぶよぶよな害虫昼寝きょうも倒し


   事ここに到るけじめの性懲りな


   昏れてゆく自分摑めてどっこいしょ


   切り捨てるべきを心得余生たり


   生きつづくほんとうの旅まぎれなし


   敬愛を謳われ齢さらに磨く