平成元年5月

技ありと大方の目もしたたかに

安眠につながるいちまいの稼ぎ

身に覚えあっての問いの誘い水

おのれを知るべくいくつかの橋を縫う

まどろみの淡く世過ぎの姿持つ

帰りなん寄る辺の花をかんざしに

週明けにもたれ赤い鬼青い鬼

まじまじと色付いて来ぬ貪政は

内にして清廉を秘め出口ある

新喜劇政治家がまたぶら下がり