四月

   言いわけのそれなりにやや遠回し


   長かったような振りしてまだ覚めず


   てれ隠しなるほど髭をたくわえて


   ほどほどの話に落ちてかいくぐり


   ゆれうごく心のひだを誰に見せ


   お見通しぬからぬ顔を雨が打つ


   すんなりと収まるまでの行きがかり


   ずるずると堕ちてく気位の高さ


   拍子抜け相手欲しさのゆるみより


   そこで知るいきさつちっとまわりみち