七月

   大型化よごれっぱなし足の裏


   大型化ちぎれた雲を見て戻り


   年寄りの目覚め向うからも来る


   読まれてる承知でふところに入り


   一片の骨と化すいまそれも言えず


   年寄りの一日一善辿りゆく


   身辺を整理する暇またのがし


   どこかで虫が鳴くすがっていたこころ


   荒い波静かな波その問いに見せた首


   いつか道が曲るほんとなのにあわて