1998-08-01 八月 月々の句 八十八互いながらの友の身は 傷ついた者が手を挙げるそれも世の中 つれない話を寝床で泣いたそれも歴史 そこまで生かしむる刹那の雄叫び 妻も八十四漕ぎ出す山と海と 百メートルを殿で走つた思い出 運動会をよそに手ベースの輩はしやぐ 神前のうやうやしき米寿たずさえ いかめしく死に損ないの帰り径 歳の女神ありとせばわれは謹厳