十一月

   小鳥籠家の語らいとも合わせ


   行き着くところを考えるただひとり


   対話というソフトの味が監視され


   魂は笑っていないツンとして


   弟子ずらり並べ一家言たしか


   傷ついた顔でむかしを呼んでくる


   あるべき姿でポルノ歩いてゆく


   きっちりはまる首輪の未開としての媚


   新語追う老いの夢かと思うなり


   どうというでもない聞いた振りする