三月

   老いを養うそのなかの納めかた


   感情の動物という差し向かい


   病い得て積んどく昔ちりちりと


   衰えを自分で抱いてやるかろさ


   果汁むさぼりつく餓鬼のまどろみ


   ぐるり山々おつきあいまだつづく


   雪消えぬ山ありここも大所帯


   お早ようさん山はご機嫌稼がねば


   景観のいのち住む身に語りかけ


   お葬式国の演出何と出る