1981-11-25 十一月 月々の句 習性を庇い合わせる先が見え もろもろの姿をやつす世の映り 齢の驕りのほどほどの酔いながら 尋ねゆく心の寄辺だけ抱いて きっと来るその時のめる後つき なりふりをかまわぬという気の支え 何ごともなかったまでの想い持つ 思惑を超えてく金の別の顔 唸らせる金のどこかのうめき声 使い途うそ眠りする金起こし