二月

   弱気われを語りちらつく雪が支え


   正直に生くわびしさものぞきに来る


   愚かしく昼の酔いあり歩かされ


   人の子の嫁くにまかせてとじこもり


   犬尾を振るほどの哀しみよ撫ぜてやる


   いらだちの自分を叱り過ぎて酒


   墓の片隅に残る風置いてきた


   さし向かいとも見られこの夫婦きらびかず


   言い分が浮き立ち春へもつれてく


   いたみある言葉へ夜の酔いを負い