1963-02-01 二月 月々の句 弱気われを語りちらつく雪が支え 正直に生くわびしさものぞきに来る 愚かしく昼の酔いあり歩かされ 人の子の嫁くにまかせてとじこもり 犬尾を振るほどの哀しみよ撫ぜてやる いらだちの自分を叱り過ぎて酒 墓の片隅に残る風置いてきた さし向かいとも見られこの夫婦きらびかず 言い分が浮き立ち春へもつれてく いたみある言葉へ夜の酔いを負い