1975-04-25 四月 月々の句 よだれかけ遍路の連れをあきらめる 何処からも掛け取りは来ずよだれかけ よだれかけ銭が物言うそれも小さし 何となく縁は異なものよだれかけ よだれかけ朱さ執念まだ消えで なにも今更よだれかけあがらわず よだれかけ足下すずめに気を置いて 言い切ったかおよだれかけ見ておわす よだれかけ米一粒の器量よし 替えてやるよだれかけさて名も言わず