五月

傷つけばひとり寝床に甘えてく

いく曲がりこらえ性なくただ堕ちる

それとなく遅れをとって回り舞台

幌馬車は人を拾いつ星ちりばめ

自らを打てば響きの閨深く

あげつらうひとりぼっちのまだ覚めず

こらしめのこそぐり何か虫がある

遠去かる風景仲よしだったのに

癒すべき闇に抱かれてゆく不逞

せり合って互いのとがを拾い出す