1971-03-01 三月 月々の句 かたい蒲団に落ち込めず明日へ行くか 妻のヌードにおちぶれた思い過ぐ 夢があったとしても動かない構図 眼鏡拭く寝床まっすぐな道だ 酔いのかなしみをとらえひとりたり デモの声を街に許してわが暮らし 革新の魅力ではない届かぬ手 涙目の犬に抜かれて茜空 誰も苦しみは口にせず晴れるがいい 枕が置かれ黙って夜の虹を見にゆく