1984-08-25 八月 月々の句 生きたがる凡夫の覚えまた濃くす 汗すれば凡夫匹夫の滴りよ 急ぐにあらねど処するにも疎や 快老に出合いがしらの蝸牛 山頂のカラフル神秘苦笑う 孕んでる中流一億の声のうねり いくさの熱い記憶から呼び出され 黙祷の熱砂みるみるいきどおり 殊更の呻き鞭打ち終戦の日 わが永劫の出自の日を誌す 終戦の痛みのあすの誕生日