1963-01-01 一月 月々の句 川柳家救いのなかで言いつのり とまどいの向うで枯野ひきしまる もののかずにならで美しや過ぎゆく日 子の齢のあきらかにわれに映りくる 悔いの底の眠りに就くまた寝覚め欲し いそいそと相手の夢もめくつてやる 見付けた言葉に縋つて雲の流れや 男のさがにしてやられ酒をあたため 淡いたそがれ人生きるまことめき 時に病まれなお語に病まれ川柳家