2012-10-04 十月四日 古川柳信濃めぐり365日 信濃路は雪ほど咲きし蕎麦の花 (貝の浜) 一茶が「信濃では月と仏とおらがそば」と詠んで、大いにお国自慢をしてくれたが、信州の蕎麦は昔から有名。よそからのお客には何よりのご馳走である。 二、三カ月の短い期間で熟成するから、立秋の前後にまいて、十月に収穫し、そのあと麦などをまく。 これが秋蕎麦。五、六月にまいて七、八月にとり入れるのを夏蕎麦というが、栄養方面では夏蕎麦がいい。だが、風味の点で秋蕎麦がすぐれている。味覚のシーズン、蕎麦党を喜ばせることだろう。