1994-01-01から1年間の記事一覧

二月

あんまり早起きでなく、目が覚めてからしばらくラジオを聴く。いい話ををとらえてうきうきすることがある。 七時半に床を脱け出しトイレ。快食快便快眠のひとつをこなしてすっきり、冷たい水で顔を洗う。ひげ面をあまり気にせず、子供たちに言われてやっと剃…

二月

ありふれし川誘う過ぎし日の記憶天命のまにまに支えてくれる仕事さもあり刃のきらめきの果てに顕わし強さ弱さ一向に四肢は踏まぬまなじりを決し塗りたくる勘生きざまのいらだち何を越えるか怪物の愛称テンポなお弾み小さながらも役立つ手を和らげ甘えたく大…

六一一号(平成六年2月号)

題字 斎藤昌三 表紙絵・カット 丸山太郎 信濃雑俳書解題 (二八)倫舟点佐久平原連高点作品控 矢羽勝幸 川柳評明和八年万句合輪講(三四) 信濃の狂歌(一〇七)【六、更級・埴科地方(13)】 浅岡修一 誹風柳樽拾壱編略註(六) 雑詠 大空 石曽根民郎選 山…

一月

同宿する知り合いの者で、いびきをかくから私は隅にしてくれと前以てことわる。旅の疲れですやすや熟睡しているとき、号令を掛けるような鼻声ともおぼしきいびきには閉口する。 寝はじめのころ、いつ例のいびきをかくのだろうと、心配になってなかなか眠れな…

一月

笑いの文化そっとのがれた自分を抱き生まれ変わり不思議まぎれの幻か鞭打ちの時しもあれや雨しきり一敗地に塗れ勝手知った近道争いを好まぬ素地のたおやかにうてばひびくそこらあたりの月見てる眠ってる真実を解く鍵いずこ嘗て教えてくれたランプの吊り上げ…

六一〇号(平成六年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙画・カット 丸山太郎 「ものは付」雑考 ―めでたきものは 武藤禎男 誹風柳樽拾壱編略註(五) 川柳評明和八年万句合輪講(三十三) 信濃の狂歌(一〇六)【六、更科・埴科地方(12)】 浅岡修一 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 本誌…