1990-01-01から1年間の記事一覧

二月

▼本誌雑詠「大空」のカットはいまは逝き丸山太郎さんの筆で、長く愛好のよしみを久しうしているが、思い出すとお互い二人共、喪に服するお正月を迎えて、どこかへ抜け出そうと考え合わせ、伊那路に連れ立った。 ▼一泊は飯田と決め、宿も予約した気楽さで、途…

平成二年二月

撃つ狂と焼く極の手の所為に覚め過半数いま存念の根を洗う憎たげな弁舌啓く道はあるひよこたちたしかな栄えのいのちとも早々の合格夢とゴロ寝して副題のどことも知らぬ鐘が鳴り共通の敵も植えてく蒼が濃し風に彩つけて昔のこそばゆく無の明かしただひたすら…

五六三号(平成二年2月号)

題字 斎藤昌三 表紙 明るさ 石曽根隆実 女性川柳のあけぼの 【新川柳の女たち】 平 宗星 柳多留二十九篇輪講(三十五) 信濃の狂歌(六十六)【三、上田・小県地方の狂歌】 浅岡修一 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 本誌主要記事摘録(一) 句評 とも…

一月

▼欲のない人に限ってくじが当たるといって、連れて行った子供が福引交換所で立ち会うことがあって、それが運よく一等になったりして、一層子供が重宝がられ、大売り出しには兎角引っ張り回された思い出を持つ。 ▼射幸心をそそるいまの宝くじには、滅多に子供…

平成二年一月

健やかな意志を引き寄せ明ける春尿近い真夜享けとめて素直なる世が世ならとも知り分けて杖の先性懲りもなくとじぶたをいじり出す榾とろり民俗たちの出遅れず短い言葉うたがする鞭鳴らしあやしげにときとところがわざをする回れ右してまた風の理不尽な政争の…

五六二号(平成二年1月号)

題字 斎藤昌三 表紙 姿 石曽根隆実 カット 丸山 太郎 川上三太郎さん講話 石川一郎 柳多留二十九篇輪講(三十四) 信濃の狂歌(六十五)【三、上田・小県地方の狂歌 チ、上田地方(2)】 浅岡 修一 雑詠 大空 石曽根民郎選 山彦集 同人吟 句評 おわりに 丸…