平成二年二月

撃つ狂と焼く極の手の所為に覚め

過半数いま存念の根を洗う

憎たげな弁舌啓く道はある

ひよこたちたしかな栄えのいのちとも

早々の合格夢とゴロ寝して

副題のどことも知らぬ鐘が鳴り

共通の敵も植えてく蒼が濃し

風に彩つけて昔のこそばゆく

無の明かしただひたすらな合掌よ

酷評のうちに潜んでいる希い