平成二年一月

健やかな意志を引き寄せ明ける春

尿近い真夜享けとめて素直なる

世が世ならとも知り分けて杖の先

性懲りもなくとじぶたをいじり出す

榾とろり民俗たちの出遅れず

短い言葉うたがする鞭鳴らし

あやしげにときとところがわざをする

回れ右してまた風の理不尽な

政争の急所いずれもギヤグらしく

踏ん張りと逆捩じ視てる票の乱