1979-01-01から1年間の記事一覧

二月

△訪米の帰途、二月初め日本に立ち寄った中国の勝g小平副首相が、飛行機から降りて来る時、また帰国するときも、タラップの手すりに手を添えておられた。風邪気味で、旅疲れの様子だった。 △それをテレビで観たが、ふっと近江砂人さんが、私たちはいい齢にな…

二月

酔いのなかからもにじませる気肌 流れがそうさせたのだ聞きかじり そして結末がないなぜかあたたかく かなしいまでに正直でいたぶってくる ゆくりなくたがをゆるめている日向 喚問の手負いで演ずるぬいぐるみ 人権をタテに手古摺るあぶり出し 答弁の喉にから…

四三一号(昭和五十四年2月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 川柳にサムシングを(二) 今野空白 川柳越後志(一) 西原亮 ごしょいも 塩見一釜 ニシンのキリコミとシシャモ 丸山太郎 雑詠 大空 石曽根民郎 選 柳多留三篇輪講(三十三)

一月

△伜が急に脚が痛くなりだしたが本人もそうだが、ハタの目もハラハラするだけでどうにもならないし、元旦早々と来ているから、先ず緊急医に診て貰うことにしてハイヤーで駆け付けたが、専門医でないのか原因がトントわからず、レントゲンをとってくれ、とりあ…

一月

もろいとわかり昔がせつなくささやいた 無論理屈ではなく夕陽羊をつれて 道々考え馬鹿だった自分が生きる もう負けたとは言いにくくかゆい耳たぼ 酒の肴になっていてたかぶらず 貰い得の高官のツラ幕は垂れずに それがわかっていて証しで顔を揃える 抜群のテ…

四三〇号(昭和五十四1月号)

題字・斎藤昌三 表紙・いしぞねまさかつ カット・丸山太郎 初代収月覚書 −竹堂収月の居所と取次所と五千句合 大野温于 半分遊び半分学ぶ「有遊会」 小島貞二 十勝鍋とメフン 丸山太郎 雑詠 大空 石曽根民郎 選 東京の片隅から 波野久女 雪を知らない里 池田…