二月

   酔いのなかからもにじませる気肌


   流れがそうさせたのだ聞きかじり


   そして結末がないなぜかあたたかく


   かなしいまでに正直でいたぶってくる


   ゆくりなくたがをゆるめている日向


   喚問の手負いで演ずるぬいぐるみ


   人権をタテに手古摺るあぶり出し


   答弁の喉にからまる億のかず


   核心にかわす汝を生き残し


   悪名の息付く黒き星屑よ