一月

   もろいとわかり昔がせつなくささやいた


   無論理屈ではなく夕陽羊をつれて


   道々考え馬鹿だった自分が生きる


   もう負けたとは言いにくくかゆい耳たぼ


   酒の肴になっていてたかぶらず


   貰い得の高官のツラ幕は垂れずに


   それがわかっていて証しで顔を揃える


   抜群のテレや自称の底を割り


   いたましき結末雪は降り忘れ


   残された苦さ小雪も散って来ず