十二月六日
椋鳥も毎年来ると江戸雀
(柳多留 七三)
「信州人は無表情で笑いが少ない」というのが他県人から見た印象のようだ。笑いが少ないことが恥になるとは思わないが、確かにかえりみてコツンとくるフシがないでもない。長年きびしい気候と貧しさに追いまくられ、ユーモアを解するゆとりさえ持てなかつたことも笑いが少ない原因らしい。
この句のように、都へ大勢でせつせと出かせぎにゆく心意気はまことにめでたいが、いつぱし通ぶつた姿がかえつてユーモアにとられることは皮肉といえば皮肉だ。
椋鳥も毎年来ると江戸雀
(柳多留 七三)
「信州人は無表情で笑いが少ない」というのが他県人から見た印象のようだ。笑いが少ないことが恥になるとは思わないが、確かにかえりみてコツンとくるフシがないでもない。長年きびしい気候と貧しさに追いまくられ、ユーモアを解するゆとりさえ持てなかつたことも笑いが少ない原因らしい。
この句のように、都へ大勢でせつせと出かせぎにゆく心意気はまことにめでたいが、いつぱし通ぶつた姿がかえつてユーモアにとられることは皮肉といえば皮肉だ。