十一月十四日
雪の日に月の輪さがす木曽の山
(柳多留 七四)
首に輪のあるのを月の輪の熊と言い、輪のないのはイヌクマ。熊が穴へ入るのはちらちら初雪の降る頃で岩穴や木の上をえらぶ。
メスグマは利口なもので、寒中に子を産むから、赤ン坊を育てるために春先早く雪の解ける場所に身をおちつける。生れた子が日向へ出て遊び、木へ登つたりしているのはまことに可愛い。熊をとるのはその皮やキモの目的だ。熊の胆はきわめて苦いが、健胃の薬として昔から重宝したもの。
雪の日に月の輪さがす木曽の山
(柳多留 七四)
首に輪のあるのを月の輪の熊と言い、輪のないのはイヌクマ。熊が穴へ入るのはちらちら初雪の降る頃で岩穴や木の上をえらぶ。
メスグマは利口なもので、寒中に子を産むから、赤ン坊を育てるために春先早く雪の解ける場所に身をおちつける。生れた子が日向へ出て遊び、木へ登つたりしているのはまことに可愛い。熊をとるのはその皮やキモの目的だ。熊の胆はきわめて苦いが、健胃の薬として昔から重宝したもの。