十月二十三日

   たね錢が関東がたにのこるなり

           (柳多留 十五)




 きようは電信電話記念日。わが国で最初の電信線を布設する工事が東京―横浜間に着工されたのが明治二年(一八六九)の十月二十三日である。
 日本電信発症記念公園は埴科郡松代町によつて嘉永二年(一八四九)に日本で初めて電信の実験を行つた由緒がある。
 ここは嘗て信濃第一の大藩真田十万石の城下町で、元和八年(一六二二)真田信之が上田から移封された。真田昌幸と幸村父弟とは別に関東の徳川勢に加担した事がある。