八月七日

   銀河玉子のからがめた流れ

           (田舎樽)




 銀河はあまのがわ、天の川である。晴れた夜に川のように見える恒星群。
 子どもたちが笹竹に五色の短冊を結んで祭る。その短冊には思い思いの字が墨で書かれている。楽しい七夕様の子どものお祭。信州では一ト月遅れのきよう行われる。
 天の川はまるで玉子のからをたくさん流したような色という意味。「めた」は滅多の転化か。やたら、むやみに。無造作に俗つぽく「めた」と採り入れたのが面白い。