2012-08-03 八月三日 古川柳信濃めぐり365日 小笠原では間に合はぬ俄雨 (水天宮奉額祭) こう暑くては夕立がほしいなあと思つていたら、道でにわか雨にあつた。かくれる場所もない。エエままよ、といちもくさんにかけ出した。 小笠原のシヤナリ、シヤナリではとても間に合いそうもない。この句のひやかしている小笠原流は弓馬の故実から始り、のち礼法にひろげたという。 小笠原貞宗は天皇の御前で射礼会のとき、的にうまく当ててほめられた。信濃国の守護職を許され、伊那から松本に移り、長時の代に「小笠原礼書」を著した。