2012-07-04 七月四日 古川柳信濃めぐり365日 千曲川左右の岸にたけと杉 (しげり柳) 「信濃なるちくまの河のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ」と万葉集にある。千曲川は信濃川の支流で、甲武信ケ岳に源を発し、佐久平および小県盆地を北流して善光寺平に出で、川中島で犀川に合する。越後の国境まで千曲川の名で呼ばれ、それを過ぎてから信濃川と名を変える。 千曲川と犀川の合流点が川中島だが、上杉と武田がしばしば交戦した。古来戦略上重要な地位を占め、特に上杉、武田の川中島合戦は最も有名だ。今からおよそ四百年むかしの物語である。