2012-06-28 六月二十八日 古川柳信濃めぐり365日 北からも一度朝日が登るなり (柳多留四三) 信州が生んだ英雄木曽義仲を観光的に売り出そうと、西筑摩郡日義村では中央西線宮ノ越駅前に「木曽義仲発祥地」の塔を建てた。そして「木曽義仲旧蹟案内図」の大きい看板もかかげて大いにPRにつとめている。 宮ノ越の近く新開村上田に中原兼遠の舘があり、そこで義仲は初め養育されたが、のち抱原に舘を築いたのでそこに映つた。 日義村宮ノ越は昔の抱原で、いわば義仲の生立つたところである。ここの八幡社は義仲が仁安元年(一一六七)十三歳のとき元服して旗をあげた処で、柏原八幡宮と言い、一名を旗上げ八幡と呼んでいる。また元服襷という遺跡もある。