2012-04-19 四月十九日 古川柳信濃めぐり365日 花咲けば諏訪の親類遠くなり (柳多留 二) 諏訪郡富士見町富士見高原に島木赤彦の歌碑がある。楷書万葉体、斎藤茂吉の揮毫に成るもので、碑陰に昭和十二年十月建之 久保田俊彦先生追悼謝恩会とある。 みづうみの氷は解けて尚寒し 三日月の影波にうつろふ 「みづうみ」は諏訪湖を指している。大正十三年作品。 この句、花が咲く頃は氷も解けて、親類へ遠廻りしなければならない。