三月十五日

   駒ケ岳木曽の谷川手綱にし


             (柳多留一四三)





 木曽駒ケ岳山麓高原地帯に「東海地方の軽井沢」をつくろうと着々建設工事が始まつている。
 西筑摩郡日義村の現地で、名古屋財界が協力して、別荘地・ゴルフ場の開発と共に、将来は冬のスキー・スケート場を含む総合運動場を作つたり、上松町へ通ずるドライブウエーを開く計画もある。
 完成の暁には、昔から三十六峰八千渓といわれるように、三千メートル級の峻峰と渓谷に恵まれた中央アルプスのお膝元で、自然美を愛好する人たちで賑わうだろう。