2012-02-27 二月二十七日 古川柳信濃めぐり365日 有りたきは江戸の佃の白雄の碑 (佃島住吉社奉額) 白魚は早春のさかなで、この句のように昔から江戸佃島の名物であるが、その名に似た白雄の碑が、佃島にありたいものものだと言い掛けた。 上田公園内に「鄙曇必与山時鳴」(ひなぐもりかならずよやまほととぎす)という句碑がある。 上田が生んだ俳人加舎白雄の作。白雄は天明俳壇中興五傑の一人といわれ、若くして江戸へ出て俳諧を学び、芭蕉の正しい風格を守つて、句もまたそれを引いた。 信州俳壇にも多くの影響を与えたことは勿論である。