1992-07-01 七月 月々の句 名を惜しみときの刻みは正しくてさがす手とすがる手が合う世の隅で向き向きにおんなじことを言いも得てこと金によごれの深さ伏せて去に悪の華着崩れもろく時を負うこつこつと民意にかなう歩みこそ長寿値におもねる首を少し振り生きの間の本気なにやら吾なりにいたらなさ言いふくめては眠り待つ連れ添うて名残りのうたはいくつある