1987-04-25 四月 月々の句 わが胸にまた戻るべき筋ながら 接点の行方を生かしたく火花 見せたくはない弱まりの影拾う 老春のもやもやめ摑めない淡さ ニセ札の共犯の顔修正せず からっきし喫えないだけに尖んがらず 愛玩のパイプ煙管のノスタルジー 意識して紫煙が伸びる世とぞなり お前だって煙で走った過去を追う 分煙に相手あってのさりげなや