十一月 

   遠い昔がご機嫌伺い見たいな顔で


   無理からぬわけにかくれてすまながり


   あつかましい話のなかでおちつこうと思う


   傷つきながらゆっくり長い夢に賭けて


   短かい言葉立ち直ろうとかまえ


   さびしがらせる音だほど〱に矛をおさめ


   雲ふんわりと素直自分を見捨てずに


   昔を語ろうとする逃げるでもなく


   間違いをかくすふりして立ちどまり


   それも生きる道かも知れず見すごされ