1970-07-01 七月 月々の句 夢の果てありと思いしふつつかな いくつ丘越えゆくあたり目に浮べ 蚊が飛んでくるたのしみも齢と知り なだらかでなかった道に置くひとり ひとりゆくこの生きの間を知り給え 公害へ人間の名を呼びさまし 若さについてゆこうとする言い聞かし わが枕よごれの底に落ちてゆく 蚊帳のなかに老いの姿をためしてる もろからんことを振り切り腰を伸ばそ